【2024年】土地だけ先に購入するメリット・デメリットとは?注意点についても解説
マイホームを建てる理想の土地を発見した場合、土地のみを先行して購入する選択肢を検討されることでしょう。
しかし、土地だけを購入する際の潜在的な課題について不安を抱える方も少なくありません。
この記事では、土地だけを先に購入することによるメリット・デメリットや注意点について解説します。
土地の購入を先に検討している方は、ぜひ参考にご覧ください。
土地だけを先に購入するメリットとは?
マイホームと言えば土地と建物を一緒に購入するのが一般的ですが、条件に見合う土地が見つかった場合、建物の同時購入は必須ではありません。
実は、先に土地だけを購入する選択は、さまざまなメリットがあります。
ここでは、その主な3つのメリットについて解説します。
メリット①人気の土地を確保できる
マイホームにおいてもっとも理想的なのは、土地と建物両方が希望の条件を満たしていることです。
建物に関しては、設計次第で希望に沿ったものを建築することが可能ですが、土地に関してはすぐに希望通りのものが見つかるとは限りません。
理想の土地が見つかった場合には、早急に購入を決断することが重要です。
とくに、人気の土地は競合他者に先を越されるリスクがあり、再び理想の土地を見つけることは困難かもしれません。
希望条件を満たす土地を確保できれば、理想のマイホームを実現する大きな一歩となるでしょう。
メリット②マイホームのイメージをしやすくなる
土地を先に購入することには、理想のマイホームを具体的にイメージしやすくなるという大きなメリットがあります。
実際の土地が確定していると、漠然としたイメージから具体的な計画へと移行することが可能です。
さらに、建築予定の土地が既に確定していると、施工業者に対して正確な建物プランや見積もりの作成を依頼することができます。
複数の建築プランや見積もりも比較しやすくなり、最適な施工業者選びがスムーズにおこなえるようになります。
メリット③家づくりに専念できる
土地だけを先に購入した場合、その後のプロセスでは住宅建設に集中することができる点もメリットです。
土地探しと家づくりはどちらも多大な労力を要求するため、これらを同時に進めることは困難です。
土地が既に決定している状況では、家づくりに専念できるため、全体的な負担が大幅に軽減されます。
また、時間的な余裕が生まれると、より慎重に各選択を検討し、ご自身が納得のいくマイホームを計画することが可能になります。
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土地だけを先に購入する際のデメリットとは?
主なデメリットは、以下の3点です。
デメリット①理想の家が建てられないリスク
土地だけを先に購入する際のもっとも重要なデメリットは、最終的に理想の家を建てることができない可能性があることです。
家を建てる際には、面積や高さの制限、建ぺい率や容積率などの建築基準が適用されます。
これらの制約を見落として土地を購入すると、後になって希望する条件の家を建てることが難しくなる場合があります。
理想の土地を見つけた場合でも、その土地に希望の家を建築できるかどうかを購入前に徹底的に確認することが不可欠です。
デメリット②追加費用の発生
土地だけを先に購入すると、全体の予算管理が困難になるデメリットがあります。
土地と建物を一緒に購入する場合、建物に予算を多く割り当てたい箇所が出てきた際には、土地の予算を調整すると全体のバランスを取ることが可能です。
しかし、土地だけを先に購入してしまうと、このような柔軟な予算調整ができなくなります。
その結果、建物の設計や機能に妥協を強いられたり、最終的には予算を超過してしまうリスクが生じます。
予算超過はローンの返済負担を重くするため、慎重に計画を立てることが必要です。
さらに、土地だけを先に購入する際には、居住していなくても発生するさまざまな追加費用がデメリットとして挙げられます。
たとえば、所有する不動産には、使用状況に関わらず毎年1月1日時点の所有者に対して固定資産税が課税されます。
固定資産税は、実際にはまだ住宅が建っていない土地にもかかるため、経済的な負担として感じられるでしょう。
デメリット③住宅ローンの利用制限
土地だけを先に購入する場合、通常の住宅ローンの利用が制限される点もデメリットです。
住宅ローンは、その名の通り住宅の取得を目的とした融資であるため、土地のみの購入には適用されません。
土地購入のためには、つなぎ融資や土地先行融資などの特別な融資オプションを検討する必要があります。
しかし、これらは一般的な住宅ローンに比べて金利が高めであり、取り扱う金融機関も限られています。
これらの融資を利用する場合は経済的な負担が増加する可能性が高くなるため、資金計画を十分に検討することが必要です。
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土地だけを先に購入するときの注意点とは?
土地だけを先に購入する際には、土地と建物を同時に購入する場合とは異なるいくつかの注意点があります。
注意点①住宅建設計画の事前準備
土地だけを先に購入する場合、住宅建設計画を事前に策定しておくことが必要です。
とくに、土地先行融資やつなぎ融資を利用する際には、融資申請時に住宅建設計画を提出する必要があります。
この計画は、融資を受けるためだけでなく、土地購入後の建築プロセスをスムーズに進めるためにも重要です。
土地だけを先に購入した場合、住宅を建設するまでに時間的な余裕が生まれることはメリットの1つです。
この時間を活用してじっくりと住宅計画を練ることができます。
しかし、融資を受けるためには比較的早期に具体的な建設計画を立てる必要があります。
注意点②住宅ローンの利用条件の確認
土地だけを先に購入する際は、住宅ローンの利用条件を確認しておくことが重要です。
一般的に、土地だけの購入には土地先行融資やつなぎ融資が用いられます。
しかし、これらの融資は通常の住宅ローンと比較して金利が高く設定されているため、最終的な支払い総額が増加する可能性があります。
住宅ローンを利用できる条件が整っていれば、支払い総額を削減することが可能です。
そのため、金融機関ごとに異なる住宅ローンの具体的な利用条件をあらかじめ把握することをおすすめします。
とくに、土地購入後すぐに住宅建設を開始する計画がある場合は、住宅ローンの利用が認められるケースが多いです。
計画を具体化したうえで金融機関に住宅ローンについて相談をおこなうと良いでしょう。
注意点③土地と住宅の名義一致の重要性
土地だけを先に購入する際は、後に建設される住宅と土地の名義を一致させることがおすすめです。
土地と住宅の名義が異なる場合、将来的に住宅ローン控除制度などの税制優遇を受けることが困難になる可能性があります。
名義を一致させると、税制上の利点を最大限に活用し、不要な法的問題や手続きの複雑化を避けることができます。
この点に注意し、名義変更が必要な場合は事前に専門家と相談し、適切な手続きを進めることが賢明です。
注意点④ローン返済計画の慎重な策定
土地と住宅を同時に購入する場合、住宅の完成と同時にローンの返済が開始されるため、返済計画に余裕を持たせることが可能です。
一方で、土地だけを先に購入し、住宅の建設が完了するまで賃貸物件に居住する場合、家賃とローンの返済の二重負担が発生します。
住宅が完成するまでの期間、支出が増加することを考慮し、返済額が家計を圧迫しないよう、現実的かつ持続可能な返済スケジュールを策定しましょう。
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まとめ
土地だけ先に購入するメリットは、人気の土地を誰かに取られる前に確保でき、建築のイメージが立てやすく、家づくりに専念できる点です。
デメリットは、理想の家が建てられないリスクや追加費用の発生、住宅ローンの利用制限などが挙げられます。
注意点は、建築計画の事前準備や名義、住宅ローンの利用条件や返済計画についてです。
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