【2024年】三角地とはどのような土地?三角地を購入するメリット・デメリットを解説
不動産を探す際に、四角形ではない土地を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
売買されている土地はきれいな四角形ばかりではなく、台形だったり、三角形だったりすることもあります。
そしてきれいな四角形ではない土地には、その土地ならではのメリット・デメリットが存在するのです。
この記事では、「三角地」と呼ばれる土地のメリット・デメリットについて解説します。
土地の購入前に知りたい「三角地」とは?
三角地とは、漢字のとおり三角形の土地のことです。
土地を購入してマイホームを建てようと考える場合、基本的には四角形の土地をイメージする方が多いことでしょう。
しかし、「周辺の土地を整備していたら少し余った」「2本の道路が交差する部分にある」などの理由で、三角形の土地が生まれることがあります。
相続時に複数の相続人で分けた結果、土地の形が三角形になったというケースも珍しくありません。
このような三角地のように、長方形や正方形ではない土地は「不整形地」と呼ばれます。
三角地のほかに不整形地に該当するのは、五角形以上の土地や台形の土地、旗竿地などです。
「土地=四角形」のイメージをお持ちの方は、三角地をすすめられると戸惑ってしまうかもしれません。
三角地を購入すると、長方形や正方形の土地に比べて、マイホームを建てたり、土地活用を図ったりする際に工夫が必要になる可能性があります。
しかし一般的な土地にはないメリットも多く、購入対象から外してしまうには惜しい土地も少なくありません。
▼この記事も読まれています
建売住宅が注文住宅より安いのはなぜ?その理由を3つのポイントから解説
土地の購入時に三角地を選ぶメリットとは
三角地を購入するおもなメリットとして、次の4点が挙げられます。
三角地のメリット①価格が安い
三角地のほとんどは、同じエリアにある正方形や長方形の土地に比べると、価格が安く設定されています。
「使いづらいのでは」「やはり四角形の土地が良い」と考える方が多く、価格を下げないと買主が見つかりにくいためです。
住みたいエリアの地価が高いと感じている方や、少しでもお得に土地を購入したい方、同じ金額で広い土地を購入したい方にとっては、狙い目の土地だといえます。
三角地のメリット②税金が安くなる可能性がある
土地の購入後は、固定資産税や都市計画税を毎年納めなくてはなりません。
マイホームにかかる税金もくわえると、年間数十万円を支払うことになるでしょう。
これらの税金には計算式がありますが、土地の使い勝手によっては減額されることもあり、三角地も減額の対象となり得ます。
多くの三角地は、一般的な土地に比べると活用に工夫が必要であるためです。
同様に、相続によって発生する相続税も減額される可能性があります。
購入時だけでなく購入後も支出を抑えられる可能性がある点が、三角地を購入するメリットのひとつです。
メリット③個性的なマイホームを建てられる
三角地の特徴である三角形を生かすと、ひと味違った外観の家を建てられます。
不整形地にはさまざまな種類がありますが、個性的なマイホームを希望する方にとっては、三角地はアレンジしやすい土地です。
すべての部屋に日が当たるように部屋を配置したり、庭のレイアウトに凝ったり、バルコニーやデッキを多く設けたりと、工夫次第で個性的かつ暮らしやすいマイホームが実現します。
メリット④判断する時間を長く確保しやすい
人気の高い土地は、少し迷っているあいだに買主が決まってしまった、というケースが多々あります。
反対に、ほかの買主に取られる前にと急いで購入を決めると、細かな部分までチェックできずに購入後に悔いが残ってしまうかもしれません。
三角地は積極的に購入したいと考える方が少ないため、判断する時間を確保しやすい傾向にあります。
最寄り駅までのアクセスや周辺の雰囲気、土地の状態などをしっかりと確認したうえで、購入の手続きを進められることでしょう。
メリット⑤掘り出し物が見つかる可能性がある
ほかの項でもご紹介したとおり、「長方形や正方形ではないから」という理由で、条件まで確認せずに三角地を購入の対象外とする方は少なくありません。
そのため価格が安いにもかかわらず、公共交通機関までのアクセスが良い土地など、好条件の土地が売れ残っている可能性があります。
三角地でも気にならないのであれば、条件をよく確認してみると良いでしょう。
思わぬ掘り出し物が見つかる可能性があります。
↓漫画で見る!お家探し!!
▼この記事も読まれています
建売住宅で人気の間取りは?内見で確認したい事項や間取り変更について解説
土地の購入時に三角地を選ぶデメリットとは
三角地には価格が安い、条件の良い土地が売れ残っている可能性があるなどのメリットが存在します。
しかし、そのようなメリットがある土地が避けられやすい理由として、三角地ならではのデメリットが存在することも事実です。
この章では、三角地を購入するおもなデメリットと、その解決策をご紹介します。
三角地のデメリット①設計が難しい
三角地は個性的なマイホームを建てやすい土地ですが、場合によっては設計士の頭を悩ませることがあります。
三角地は土地の形状が特殊であるだけでなく、土地の面積が広くないことが多く、設計にさまざまな制限が生じやすいためです。
これにより、マイホームに導入したい設備や、設けたい部屋があったとしても、希望がかなわない可能性があります。
設計士や施工会社によっては、対応を断られてしまうかもしれません。
また土地の形状の関係でデッドスペースが生じるケースが多く、土地の広さのわりにマイホームがコンパクトになる可能性もあります。
三角地にマイホームを建てる場合は対応状況を確認したうえで、三角地での建築実績が豊富である、技術も人柄も信用できるといった特長を持つ設計士や施工会社に依頼することが大切です。
三角地のデメリット②資産価値が低い
三角地のメリットのひとつに「使い勝手の影響で税金を抑えられる」ことがありますが、「使い勝手が悪いため資産価値が低い」とも言い換えられます。
いつか三角地を手放す日が来たとしても買主が見つかりにくく、見つかったとしても高値での売却は難しいでしょう。
代々住み続けたいと思えるようなエリアにある三角地を購入すると、売却の必要性に迫られる可能性が低くなり、相続税を抑えられるメリットを活かせます。
売却する際はゆったりとしたスケジュールを組み、土地の魅力に気が付く方を待つ時間を確保することが大切です。
三角地のデメリット③運気が良くないと捉える方もいる
少しでも良い土地を購入するために、風水の考え方を取り入れる方もいることでしょう。
風水とは、より良い土地や家を選ぶための考え方のことです。
風水において不整形地は、良くないもの(凶相)として扱われており、そのなかでも三角地は大凶相だと考えられています。
火事が起こりやすい、近隣トラブルに巻き込まれやすいなどのデメリットがあると考えられているため、気になる方は避けたほうが良いでしょう。
ただし風水は考え方のひとつであり、「絶対」というものではないため、気にならない方は気にしなくても問題はありません。
万が一気になる場合は、三角地の角の部分に花を植えたり、水晶を置いたりすると大凶相を緩和できると考えられています。
▼この記事も読まれています
建売住宅を購入するときの流れ!契約前から入居まで3段階に分けてご紹介
まとめ
三角地とは、漢字のとおり三角形の土地のことであり、不整形地のひとつです。
長方形や正方形の土地に比べると、安く購入できたり、納税額を抑えられたりするメリットがあります。
しかし土地活用が難しく、三角地へのマイホームの建築には対応していない施工会社・設計士も存在するため、事前に対応状況や技術を確認すると良いでしょう。
※土地をお探しの方
人気№1:稲沢市の土地探し 農地は宅地に変わる?そもそも買えるの?
人気№3:稲沢市における子育て環境について手当や助成と共に紹介
※新築一戸建てをお探しの方
人気№2:建売住宅が注文住宅より安いのはなぜ?その理由を3つのポイントから解説
人気№3:建売住宅の寿命の長さや注文住宅との違いは?メンテナンス方法も解説
人気№4:建売住宅を購入するときの流れ!契約前から入居まで3段階に分けてご紹介
人気№5:建売住宅購入時に知っておきたいチェックポイントとは?3つに分けて解説!